海外の活動(中国)

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私たちは、約10年前から中国との交流を深め、2008年4月から上海で農業指導と日本文化の伝達を始めました。

私たちは2007年4月より上海市青浦で、いちご・トマトなどの農業技術指導を行っています。
さらにNGO国際環境協力機構では、2009年から崇明島の政府所有の農地において、
農作物の栽培技術指導を行い、中国の農業推進に協力しています。
また、2007年4月に中国へ「皐月(さつき)」の輸出を開始し、日本文化を広める活動をしています。

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中国では人口増加と食生活の変化により、肉やたまごの摂取量が増え、飼料用の穀物需要も一気に跳ね上がりました。そして2007年ついに穀物の輸出国から輸入国へと転じました。中国などの国が輸出をやめ、自国の食糧さえも不足する事態が起これば、輸入に頼る日本などいつ食糧危機に陥るかわかりません。


中国政府は、急激に増えた人口と爆食に耐えうるべく、食糧の生産に力を入れています。しかし中国には日本ほど肥沃な土地が少なく、農作物が育ちにくい土壌が多いのです。先日見学した上海市崇明島では、政府が補助金を出して農業政策に取り組んでいますが、数年たった今も東京ドーム数十個分の空農地が延々と続き、空のビニールハウスがいくつも列を連ねておりました。中国では、農業は稼ぐことができない産業として人気がありません。補助金をもらっても、農業で生計を立てられると考える人はまだ少ないのです。


そこで日本の高い農業の技術が緊急に必要とされています。私たちは2007年4月より上海市青浦で、いちご・トマトなどの農業指導を行ってきました。さらにNGO国際環境協力機構では、2009年から崇明島の政府所有の農地において、いちご栽培の技術指導を行い、中国の農業推進に協力することになりました。はじめの契約は約5000坪。半年から1年後には約1,2000坪に拡大する予定です。


中国でも、今まで独自にいちご栽培を行っておりましたが、技術的には日本ほど進んではおりません。日本の高度な技術を取り入れることで、より生産性の高い農業を営むことができます。また日本の農業技術が認められれば、さらに多種の農業を展開でき、中国の農業発展に貢献できると考えています。NGO国際環境協力機構は、日本から技術者を中国へ派遣し、指導にあたっています。

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2008.06.08 中国上海青蒲にて
いちご栽培指導
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2009.02.14  中国上海青蒲にて
いちご2万株に成長

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IMG_5979.jpg世界で「BONSAI(盆栽)」は共通用語であり、各国で盆栽展が開かれるなど日本の盆栽の知名度は高く、多くの人気と評価をうけています。日本では有名な盆栽「皐月(さつき)」ですが、ここ数年にわたって日本での人気は下降しておりその反面、海外では多色の花を咲かせるとても珍しい盆栽として、人気を集めています。


韓国では、すでに多くの園芸業者が日本から「皐月(さつき)」を輸入し、観賞したり、枝の形を作ったりして日本の文化を楽しんでいます。さらに「皐月(さつき)」は韓国からアメリカへ渡り、アメリカでも大変な人気を誇っています。近年はヨーロッパでも「皐月(さつき)」が紹介されるなど、人気が上がりつつあります。

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しかし、日本からはアメリカへ「皐月(さつき)」文化を広めた経緯はほとんどなく、海外から海外へと伝達されているといった状況です。また中国には、過去にどの国からも「皐月(さつき)」が輸入された経緯は全くありませんでした。


そこで私たちは日本の文化を広めるべく活動し、中国への初の「皐月(さつき)」輸出に成功しました。2008年4月、初めて日本の1000本の「皐月(さつき)」が中国に上陸しました。さらに2009年3月800本の「皐月(さつき)」が輸出されました。今後「皐月(さつき)」の観賞法や手入れ法を伝授し、日本の文化を広める活動を続けていきます。


IMG_3033.jpg2008.04.13 中国上海青蒲にてさつき盆栽の鉢入れ指導ki.jpg2008.04.14 流れ作業で1000本の鉢入れをするIMG_3963.jpg2008.06.08 4月に中国に入れた1000本のさつきが花を咲かせたke.jpg2008.06.09 中国上海青蒲にて さつき挿し芽指導